2016年8月7日日曜日

石巻一箱古本市2016開催記念 『水辺の句会』 結果発表

大賞 五点
砂浜の貝さらと鳴く夏の海 玄米
・貝殻から潮騒が囁く様子が聞こえてきます。 小麦
・静かな海の情景が浮かびます。 青々
・情景の静けさの中で波の音が遠く響いてくるような感じが懐かしい記憶と重なり、印象的でした。 鈴木
・声に出してよむと明るくひびき夏の開かれたかんじがする ちかこ
・水がありながら カラリとした質感と、音が感じられます。 山吹

二点句
東雲の吐息はらみて夏の海 こより
・万葉と現代の融合 蘆白
・まだ明けやらぬ波や身を染め 雪人

声も無く横たわる防潮堤夏の海 組長
・万感の思い来つるやいつの日か
  この句だけ空気感が違う気がします 伊藤
・東日本大震災後に作られた防潮堤であろうか。
  夏の海を遮る様に聳える防潮堤、人気もなく照りつける姿が目に浮かびます。 散歩堂

夏の海キラキラ融かし空を呑む 小麦
・夏の海は、まぶしい。よく、あらわれていると思う。 輝水
・真夏の照りつける太陽の強さに全てゆだねてしまう状況を感じる 白ゆり

一点句
夏の海幼き頃の懐かしき あずき
・素直な気持ちになりました。 こより

手のひらに文様ありし夏の潮 蘆白
・砂マンダラの様な、あざやかな色どりの模様が浮かんで来ました。 玄米

夕焼けに粒たつ名残の京鹿の子 万作
・“粒たつ”で和菓子を想像してしまいました。 赤紫蘇

夏うみや空々照らすかがみかな 空(あお)
・まばゆい海、ゆれる波のかがみ。“空々”のくり返しにその動きが広がります。 万作

日が沈みサンダルに砂夏の海 散歩堂
・砂のザラザラ感と、サンダルの足のザラザラ感に興あり 組長

それやこれよせてはかえす夏の海 雪人
・生きとし生けるもの 全てのみなもとが融けあい たゆたう
  いつか還らむその懐に 落花生

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大賞の賞品は「水辺の切手」、4種です。おめでとうございます。



これを以って、無事に今年の石巻古本市を終了できた気がします。色々な形でご参加して下さった皆様、どうも有難うございました。来年もまたお会いできれば嬉しいですね。

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